使用用途が幅広いコールドクリーム
皆さんは、「コールドクリーム」という化粧品をご存知でしょうか?
コールドクリームとは、基礎化粧品の中の1つに分類されているものですが、化粧品としての使用用途が幅広いクリームのことです。
最近では、「コールドクリーム=クリームタイプのクレンジング」と認識されていることが多いですね。 なぜ、コールドクリームという名前なのかというと、肌に付けた時に気化熱が蒸発し、「冷たい(コールド)」という感触があるからです。
一般的には、以下のようなものが成分として含まれています。
- ミネラルオイル
- ワセリン
- パラフィン
- オリーブオイル
- ミツロウ
- ホホバオイル
- ラノリン
- 乳化剤
- 防腐剤
- 保湿剤
- 香料
- 水など
こうして成分を見てみると、油性成分が多く含まれていることがわかるかと思います。 このように、油性成分が多く含まれているので、多少油っぽい感じがします。
使用用途は、先ほど記述した通りとても幅広く、クレンジング・マッサージ・洗顔・肌の保護・化粧下地など、多岐に亘ります。
中でも、クレンジングやマッサージに使用されていることが多いのですが、それはなぜかというと、クリームを肌に馴染ませていく時に、油分によって、余計な摩擦が起こりにくくなるからです。
例えば、水分の多い化粧品を使用した場合、すぐに蒸発してしまうので、塗り広げることが難しくなりますし、肌をゴシゴシと擦って、肌に負担を掛けてしまう恐れがあります。
だからこそ、コールドクリームのような、油分の多いクリームだと、クレンジングやマッサージの時に使いやすくて最適なのです。
これだけの使用用途があるので、最近出てきたものかと思う方もいらっしゃるかと思いますが、実はコールドクリームというのは、古代ギリシャの時代(2世紀)から存在しています。
古代ギリシャの医学者であった「ガレノス」という人が開発しました。 現在が21世紀ですから、コールドクリームは、相当歴史のある化粧品ということができると思います。
個人的に使用する場合、クレンジングの目的で使用する方が多いかと思うので、コールドクリームを使用したクレンジングの方法を、簡単にご紹介したいと思います。 まずは規定の量のクリームを手に取り、人肌に温めます。
他のクレンジングにもいえることなのですが、人肌に温めてから使用すると、メイクアップ化粧品との馴染みが良くなります。 その後は、くるくると○を描くようにしながら、顔全体に広げていき、最後は洗い流すか、無水タイプのものは拭き取りましょう。