弱酸性のクレンジングは肌に良いのか|クレンジングの口コミランキング

弱酸性のクレンジングは肌に良いのか

クレンジング剤を選ぶ際に、弱酸性の方が肌に良いと考える方が多いようです。 実際に肌は弱酸性なので、同じ弱酸性のクレンジング剤を使った方が良いという宣伝も行われています。 しかし、実際のところはどうなのでしょうか?

 

まずは、水素イオン指数について知る事から始めましょう。 水素イオン指数とは、物質を水溶した時の酸性もしくはアルカリ性の度合いを、0〜14の数値で示すものです。 数値で示す際には、pHと呼ばれる単位が使われます。

 

ちなみに、中性となるのがpH=7です。 つまり、pHが7よりも小さくなれば酸性が強く、7よりも大きくなればアルカリ性が強いと言えるでしょう。 pHは水溶液の性質を計る単位ですので、皮膚の場合は皮脂膜の水分量を示します。

 

健康的な肌の場合、pHは4.5〜6程度と言われています。 そして、脂性肌であればあるほどpH4.5に近く、乾燥肌であるほどph6に近づきます。 一般的な石けんは、基本的にアルカリ性となっています。

 

弱酸性を謳ったクレンジング剤も、phで見ると10程度の高い数値を示す事がほとんどです。 その為、肌に優しいという事はまず言えません。 健康的な肌の場合、洗顔後に一旦アルカリ性になり、そこから3時間程度で弱酸性に戻ります。

 

こうした肌の働きは、アルカリ中和能と呼ばれています。 しかし、洗顔の回数が多かったり、肌トラブルが起こっていると、アルカリ中和能の働きが低下してしまいます。 アルカリ中和能の働きの低下は、それだけ乾燥肌である時間を長くする事になります。

 

pH6〜8前後の弱アルカリ性の肌は、アクネ菌や黄色ブドウ球菌が最も繁殖しやすい環境です。 つまり、クレンジングを行った後、pH4.5〜6に戻るまでの時間が最も肌トラブルが起こりやすい時間と言えるでしょう。

 

その為、肌トラブルを予防する為には、しっかりと水道水で洗い流す事が大切です。 何故なら、水道水は中性なので、しっかりと洗い流す事で一気にph7まで肌の状態を戻す事ができると言われているからです。

 

また、しっかりと洗うという事はゴシゴシと洗うという事ではありません。 皮脂膜を破壊してしまわないよう優しく洗い、クレンジング剤が肌に残らないよう水道水で洗い流しましょう。