ホホバオイルのクレンジングと合成ポリマー
ホホバオイルは、ホホバ種子から取れる成分のことで、最近では美肌効果の高いスキンケア用品にどんどん利用されています。
元々はクジラを捕まえて油を採取することが禁止されたので、油を確保するためにホホバの栽培が盛んになったのだとか。
ネイティブアメリカンの間では「砂漠からの黄金の液体」とも呼ばれており、ここから採取したオイルは食用としてだけではなく、肌の保湿や髪のお手入れ、ヤケドや皮膚の病気の治療などにも利用されているのだそうです。
ホホバオイルがクレンジングなどのスキンケア用品に利用される理由はいくつかあります。 まずひとつは、組成が非常に安定しており、酸化しにくいという点です。
油は酸素に触れると酸化し、肌や人体に刺激を与えてしまいます。 その点、酸化しにくく安定したホホバオイルであれば、化粧品に配合して皮膚へ浸透させても安心というわけです。
最近のファンデーションには肌にピッタリとくっついてきめ細かく見せるため、合成ポリマーが配合されていることが多々あります。 表示されている成分は色々ですが、これらの合成ポリマーは、通常のメイク落としだけでは落としきれないこともあります。
その点、ホホバ種子から採取できるこのオイルなら、ピーリング効果も持っているため、ある程度までなら落とすことが可能。 薄付きメイクの合成ポリマーであれば、十分に対応できるでしょう。
さて、そんなホホバオイルをクレンジングとして使う場合は、肌にしっかりなじませることがポイントになります。 より馴染みを良くするコツとしてあげられるのが、蒸しタオルなどで肌を温めてあげる方法。
こうすることで毛穴が開き、メイクが浮きやすくなるので、より簡単にメイクを落とすことができるというわけです。 ホホバオイルは保湿性も高いため、クレンジングしながらでもスキンケアができてしまいます。
肌への刺激が気になる人は、メイクを落とした後、W洗顔はせずに直接保湿のステップに進んでしまっても良いですね。 角質を落とす効果、殺菌効果などもあるため、洗顔しなくても基本的には問題ありません。
肌が疲れているときなどに、肌を休める目的で使用している人も少なくありません。 いつものクレンジング剤に数滴混ぜると、高い保湿効果を実感できるのでお勧めです。