クレンジングを使わず水だけで汚れを落とす水洗顔
メイクは肌にとても悪いものです。
メイクをきちんと落とさないと肌にダメージを与え、色素沈着やシミ、シワなどの原因になります。
けれども油性の汚れを落とすクレンジング剤には界面活性剤が含まれています。
界面活性剤は、油性のメイクを乳化させるため汚れが落ちやすくなりますが、肌に対して刺激が強く、ダメージを与えるといわれています。
メイクを落とすには特別なクレンジング剤が必要で、クレンジングで落としきれなかった肌の汚れを落とすための洗顔も必要、だからダブル洗顔は必須で洗剤は2種類マスト、それが常識だと思っていませんか。 その常識を覆す水洗顔が注目されています。
水洗顔とは、その名前の通り、クレンジング剤を使わず、水だけでメイクや皮脂汚れなどを落とすというものです。 水だけならば界面活性剤も使われていないし、肌への刺激もありませんよね。
けれども、先に述べたように、油性の汚れを水だけで落とすなんて不可能ではないでしょうか。 では、どうして水洗顔がよいのでしょうか。 肌は自浄作用を持っています。 健康な肌は紫外線や有害物質など、肌にダメージを与えるものを排除することができるのです。
その役割を果たすのが皮脂なのです。 過剰な皮脂はテカりの原因になりますが、健康な肌は適度に皮脂が分泌されている状態なのです。 クレンジング剤や洗顔料は、本来肌に必要な皮脂まで奪ってしまい、さらに皮脂を出させるという悪循環に陥ります。
落ちにくいといわれる皮脂とほこりが結合して酸化した汚れも、実は水性なので、水だけで落とすことは可能です。 もちろん、汚れと皮脂が結びついて毛穴の奥深くに潜んでしまった汚れは水では落ちません。
けれども肌の自浄作用が機能していれば、自らの力で角栓汚れを排出することが可能です。 このように、肌の自浄作用を活性化するための方法は、水洗顔だけではありません。 毎日のスキンケアも、必要以上のものはつけない方がよいのです。
水洗顔の方法は、32℃から34℃のぬるま湯で洗うだけです。 乾燥肌、ニキビ、敏感肌、さまざまな肌質に対応しますが、効果を感じるまで2週間はかかります。 オイリー肌がひどいときや濃いめのメイクをした日には洗顔料やクレンジング剤も用いるなど、臨機応変にしましょう。
