どのような原理でメイクが落ちるのか
汗をかいても雨に濡れてもなかなか落ちないのに、クレンジングを馴染ませてクルクルマッサージしたらみるみるメイク汚れが落ちていきます。
いったい、どのような原理でメイクが落ちるのか気になりますね。
オイルタイプなのに水で洗い流すことができるクレンジング剤は、乳化剤を使用しています。 油の多いイタリアンドレッシングを想像すると原理が分かりやすいかと思いますが、油と水分は混ざらずに、分離した状態です。 高速で混ぜることによって一旦混ざったように見えますが、時間が経てば元通りです。
しかし、乳化剤を使用すれば、水と油が混ざった状態を保つことができます。 市販のクレンジング剤には合成界面活性剤と呼ばれるものが含まれており、油性のメイク汚れを分解して、水で洗い流すことができます。
乳化は、水か油のどちらかを小さな粒にして、もう一方で包みこむ状態にする原理となっています。 水が油を包み込む状態の場合は乳液状になり、油が水を包み込む状態の場合は、クリーム状になります。
化粧品に使用される界面活性剤には石油系の合成タイプが多く、アレルギーを引き起こす人もいます。 そのような人は天然の界面活性剤使用のクレンジング剤を使用するか、不使用タイプを選ぶと良いでしょう。
乳化剤を使用していないクリームやオイルでも、メイク汚れ自体は溶かすことができます。 しかし、水とは馴染まない状態なので、コットンなどで拭きとってから洗顔料で洗い流す必要があります。
合成界面活性剤の刺激が心配なら乳化していないタイプのほうが良いですが、コットンでふき取るときの刺激があります。 少しでも刺激を避けるためには、蒸しタオルで拭き取るなどの工夫が必要になります。
